稲葉 草平のブログ

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八月の終わりの頃〔2〕

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ここは家の近くのトンネル
坂を上ったところにあるが別の道からも行ける 
川沿いを進み 防波堤と、真っ暗な岩場を過ぎて、
夜の水族館の先、下田に行くとよく行く散歩道。

思い返すと、約5日も、下田に居れるのは数年ぶりの事、
夜の散歩道を歩くのも、随分と久しぶりだった。

やはり、
星は思っていたより見えていたし、月明かりは思っていたより明るくて
闇は思っていたより暗くて、いろいろが思っていたのと違ったりしていた。
普段当たり前のトンネルだけど、
トンネルの入り口を塞ぎ込むように生えた大きな木達
夜は人の居ない場所だから、ずっと私が入る時を待っていたかのよう。
その中心に、明かりが向こうの方まで続くオレンジ色の静かな穴
山に溜まった雨の雫がぽたんぽたんとトンネル内に響いていて
足音のリズムと違うリズムで、他の音は無くて、その上は廃墟のホテル、、

今まで思ったこと無かったのに、、
もし音のリズムが足音とずっと同じになったらどうしよう
雫の音が消えたら?  他の足音も聞こえたら?  赤い雫が額に落ちてきたら?
そんな事を考えた自分にショックだった
多分、前の自分は、真っ暗な海沿いにいる猫や、蛙やフナムシなんかと同じで、
真っ暗で、静かな事が当たり前だったのに、何も思わないのが普通だったのに。
いつの間にか、暗かったり、静かだったりする事が当たり前でなくなってたというか
人間的になってしまってたというか、 説明できないけども。
これは、すごく大きな事だった。

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その日海にいた猫

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月が綺麗だから海に行って見た なかなかそんな贅沢できないから
海沿いの岩場、道は、ところどころ月明かりさえなくて  真っ暗で、
激しく波の音だけしか聞こえない所もある。恐らくそれが一番怖い。
ただこの日はちがくて、夜光虫が見れたのだ。月が見せてくれたと言える
海の側で育ってきたといっても夜光虫はまだ数回しか見たことがない
勿論、雪が積もった日の子供のごとく、暗闇で1人海に石を投げたり、木で叩いたりした

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手でかき回した様子

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石を投げた様子

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木で叩いた様子

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波が光っている様子

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潮溜まりに石を投げた様子

↑写真、実際はもっともっと綺麗

本当に綺麗で なんていうか 素敵で 繊細で なんていうか 強いような
こういう時は時間が早く進む 
釣り橋から石を投げて、石が無くなってつばを垂らして、のどがカラカラになった。

どんな事が起こっても、ちゃんと朝は同じ時間に来るので昼はまた通路作り

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今回は沢山の思い出を積んで帰れて凄く嬉しかった。

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8月の終わりの話。
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by so_hei | 2010-12-24 00:45 | other その他